スフィア研修 in 熊本2025を開催しました

好評につき4回目の開催

先日、熊本市において、第4回目となる「スフィア研修」を開催いたしました。 ご多忙の中、ご参加いただきました熊本県内の行政職員、社協職員、およびNPO等関係者のみなさまに、心より御礼申し上げます。この研修は、災害時における人道支援の質と説明責任を向上させることを目的に支援の最前線に立つ方々を対象に実施しております。

熊本地震、令和2年7月豪雨、令和5年九州豪雨、令和7年8月豪雨と大きな災害を経験している熊本の地で、行政、社協、NPOという多様なセクターの方々が共にスフィア基準を学ぶことには、非常に深い意義があります。今回の研修で得られた知見やネットワークが、みなさまの今後の活動、そして熊本県全体の地域防災力のさらなる強化に繋がることが期待できます。

ご参加いただいたみなさまの真摯な姿勢と活発な議論に改めて感謝申し上げます。 今後も継続的に、支援の質を高めるための研修等を実施してまいります。

スフィア基準について

スフィア(Sphere)基準とは、災害や紛争などの危機的状況下にある人々に対し、その生命と尊厳を守るための国際的な最低基準です。給水・衛生、食料保障、避難所(住まい)、保健医療といった様々な分野における具体的な基準と支援を実施する上で守るべき倫理的な原則「人道憲章」が定められています。

大規模災害が発生した際、被災地では行政、社協、NPO/NGOなど、多様な組織が同時に支援活動を展開します。目的は「被災者の支援」で共通しているものの、各組織の役割やアプローチの違いから、時に以下のような課題が生じることがあります。

  • 支援の重複、偏り、抜け漏れ
  • 各組織間の連携や情報共有の不足
  • 支援が被災者のニーズや尊厳に沿っていないケース

スフィア基準は、こうした課題を解決し、より質の高い支援を届けるための基盤となります。

本基準は、支援が被災者の尊厳を守り、そのニーズに基づいていることを保証するための羅針盤です。支援を提供するというだけでなく、被災者への説明責任(アカウンタビリティ)を果たし、被災者自身が復興のプロセスに参加することを重視しています。 支援に携わる私たちがこの基準を学ぶことは、被災者中心の支援を実現するために不可欠と考えています。